予備校と塾の往復で過ぎていく毎日、私の場合浪人生活は1年で終わりましたが、1年の中で友達という友達は寮で一緒に生活をしていた人が数人という感じで、勉強時間の合間は一番自分と向き合っていたように思います。その中でよく考えていたことを挙げてみると、、、
・自分は本当に医学部に行けるのか・・・受験は成功できるのか、失敗したらどうなるのか。
・自分はベストを尽くしているか。
・どうやって勉強したら成績が上がるか。効率の良い勉強方法は何か。
こんな感じでしょうか。まずこのページでは、この三つの不安・悩みの一つ目に自分なりで出した答えを書いていこうと思います。
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目次
自分は本当に医学部に行けるのか・・・受験は成功するのか、失敗したらどうなるのか
この類の悩みは浪人生にはつきものです。折に触れては思考の上の方にじわ~っと上がってきて、一緒に不安もこみあげてきて、何とも言えない嫌な気持ちになったりする訳なのですが、この問い?に関しては何度も自分で考えて、最終的には正直考えても仕方ないので考えるのをやめましょうという結論に至りました。
逆説的ですが、医学部に合格するその時まで、医学部に入学できるかどうかなんて最終的にはわからないんですから。
そして不安は体と頭を固くします、硬くなった頭には勉強しても情報や知識は蓄積されません。不安になるだけ、勉強の効率は確実に落ちます。
と言っても、この類の悩み・不安は、真面目にやってる浪人生には特に、センター試験が近づいてくるとモリモリと頭の中にわいてきます。不安に押しつぶされないようにするために、私は何個か対処法を作っていたように思います。
不安への処方箋 その1 メタ認知
Wikipediaより引用
まず一つ目は、メタ認知です。ちょっと難しいので補足すると、自分のちょっと上空に幽体離脱した自分がいて、自分を客観的に見ているような視点を想像します。そして『あ~またコイツ受験の失敗のことを想像して暗くなってるわ~、それやるとまたさらに不安になって授業の効率落ちるの知ってんのに、何やってんのかね』と冷静に分析すること、これがメタ認知です。
教育学で取り上げられることが多いですが、感情をコントロールする上ではとても有効な手段です。一つ上の次元から自分を見下ろすように評価することで、自分が今どんな状態になっていて周りからどう見えているのかが理解でき、冷静になれる、我に返れるというような効果があります。
不安への処方箋 その2 過去の自分に助けてもらう
そして二つ目は『過去の自分に助けてもらう』です。
よく漫画とかに出てくる場面ですが、主人公がピンチに陥ったときに『あの時あんなにがんばったじゃないか!お前の本気はそんなもんじゃないだろ!』と仲間の声が心の中で聞こえてくる、アレです(笑)。
特に模試の最中やもちろん実際の試験、わからない問題が出て来たり、難しい問題が出てくると、心は焦り頭は不安に支配されてしまいます。もちろんそういった感情は単純に試験結果にはマイナスです。そんなこと考えている間に、問題の解法考えろや!時間の無駄だろ!ってことです。
そんな時に、『あれだけ勉強したでしょ、あれだけやったなら大丈夫、落ち着いて考えれば何か鍵が見つかるよ、あきらめないで』と心の中で言ってくれる人がいたら最強ですよね。落ち着いて取り組める。
ただし、試験の当日その瞬間にそう言ってくれる人は友達でも家族でもありません。そう、あなた自分ひとりだけなのです。
試験のその当日、その瞬間までに、自分の時間をどれだけ割いてきたか、どれだけ真剣に取り組んできたかで、過去の自分が助けてくれるかどうかが決まると思います。というか、私はそう考え信じて浪人時代を過ごしました。
不安への処方箋 その3 根拠のない自信を持つ
そして最後の三つ目は、『根拠のない自信を持つ』です。
完全に洗脳的な話になります。どれだけメタ認知を使おうが、過去の自分に助けてもらおうが、不安なものは不安と、そう思ってしまう人も当然いると思います。でも明らかに試験当日に不安なメンタルでいることは不利です、絶対に避けなければいけません。
そういう時は、根拠なく『上手くいく』と信じましょう。これは普段から自己暗示しておく方がより効果的かもしれません。根拠のない自信ですから、誰にも崩されることがない自信です。試験の前までに人事を尽くしておかなければいけないのは当然ですが、土壇場の土壇場で不安に押しつぶされそうになった時に使えるように、開き直りの根拠のない自信を持つこと、これをお勧めします。
まとめ
試験に失敗するかもしれない、そういった不安を感じた時、試験の最中に不安に押しつぶされそうになったときには
・メタ認知を使って、まずは冷静になろう
・今までの自分が冷静にさせてくれるはず(そうなるように受験の日まで頑張ろう)
・最後は根拠のない自信でむりやり自分を洗脳しよう