投稿に対してご意見を頂いたので、追記として作成しました。
もとの投稿はこちらになります。
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妊娠中にビタミンDを飲むと、赤ちゃんの死亡リスクが下がり大きく生まれるかもしれない
こんにちは、Dr.アシュアです。 皆さんは、ビタミンDについてご存知でしょうか。ビタミンD製剤は、ビタミンD欠乏性くる病を代表とするビタミンD、カルシウム関連の疾患で治療薬としてよく使用されている薬剤 ...
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紹介した文献では、ビタミンDを2000IU/d未満で妊婦さんが補充しておくと、生まれてくる赤ちゃんの大きさが大きくなったり、死亡リスクが下げられる可能性がある、という結論でしたね。
質問は、ビタミンD 2000 IU/d って、具体的にどういった量なの?という内容でした。
たしかに、ちょっと分かりにくい部分があったかと思うので補足しておこうと思います。
まずビタミンD 2000 IU/dというのは、『ビタミンDを1日に2000 IUという量を摂りましょう』ということです。
『IU』はビタミンDの単位です。
ビタミンDの単位は、『IU』で表現されていることが多いですが、『µg(マイクログラム)』で表現されることもあります。
つまり、µg(マイクログラム)で表現されると、IUに置き換えて考えなければいけない場面も出てきますし、逆もしかりです。
そこで換算式の登場です。
『40 IU=1 μg』
Amazonで、いわゆるビタミンDのサプリメントを探してみますと、一位の商品はこれでした。
ここで書かれている情報を見ますと、1錠 25ugとあり、推奨される内服量は1日1錠と書いてあります。
つまり40 IU=1 μgなので、25×40=1000 IUとなるので、この商品の場合、1錠内服することで25 ug=1000 IUが摂取できることになります。
食事から摂取しようとすると、ビタミンDを多く含む食品は、キノコ類、鮭などの魚や、乳製品が代表です。
詳しくはこちらのサイトを参照して頂けるとよいと思います。
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト
こちらを読んでみると分かりますがビタミンD 2000 IU/dayの量は、なかなか食品だけから摂取するのは難しいかもしれません。
前述のサイトからの引用ですが、米国小児科学会は、小児に対するサプリメントについては推奨の立場のようです。
米国小児科学会(American Academy of Pediatrics、AAP)は、完全もしくは部分母乳栄養児には出生後直ちに400 IU/日のビタミンDサプリメントを離乳期まで継続投与し、離乳後は1,000mL/日以上のビタミンD強化乳児用粉乳もしくは全乳を摂取させるよう勧めている。
同様に、最大1,000mL/日のビタミンD強化乳幼児用粉乳もしくは牛乳を摂取している非母乳栄養児全員に対し、400 IU/日のビタミンDサプリメントを投与するよう勧めている。また、AAPは、より年長の小児や青少年に対しても、ビタミンD強化牛乳や食品を通じて400 IU/日のビタミンDを摂取していない場合は、毎日400 IUのビタミンDサプリメントを摂ることを推奨している。しかし、この後者の推奨事項(2008年11月発表)については、米国食品栄養委員会による小児および青少年へのビタミンD推奨量(RDA)が600 IU/日であることを鑑み、再検討する必要がある(このRDAは2010年11月に発表されたもの。それ以前のAIは200 IU/日)。
今回は追加の情報ということで短い内容となります。お役に立つ情報となれば幸いです。